彗星には、それぞれ固有の「符号」がつけられています。これは、国際天文連合(International
Astronomical Union)が、新しく発見された彗星や、回帰した周期彗星に順番に符号を付けていくものです。以前は年間10〜20個くらいの彗星しか現れなかったのが、最近の観測技術の向上により、現在では年間50以上の彗星が発見されるようになりました。 1994年までは、毎年彗星が見つかった順番にアルファベットを振っていく方法で「仮符号」が付けられ、3年後に近日点(太陽に最も近づいた時)通過日時の順番にローマ数字による番号が振られ確定符号とされていましたが、この方法ではたくさんの彗星が見つかると仮符号のアルファベットが足りなくなってしまい、事実1992・93年には25個以上の彗星が発見され、緊急手段として、アルファベットを2文字並べるという方法で対処しました。 このままでは混乱を招く恐れも出てきたため、彗星や小惑星などの天体の符号のつけかたを改定し、1995年から彗星に新しい方法による符号が付くようになりました。 |
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●数字1 : 周期彗星の確定番号 例では・・・LINEAR彗星 : 新発見の彗星なので、なにも入らない 例では・・・LINEAR彗星 : 新発見の彗星で、軌道が200年以上の長周期なので"C" ※一部の書籍の彗星の紹介記事において、このキャラクター"D"を別の意味に割り当てている部分があります。混同しないようにご注意下さい。 ●数字2 : 年号 例では・・・LINEAR彗星 : 1999年に発見されたので"1999" ●符号2 : 発見された時期
数字と間違えやすい「I」と「Z」は使用していない。 例では・・・LINEAR彗星 : 9月27日に発見されたので、9月後半の"S" ●数字3 : 連番 例では・・・LINEAR彗星 : 9月16日から4番目の発見なので"4" |
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