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●彗星の軌道要素●

 パソコンが普及する以前は、彗星の位置計算は非常に難しい計算をする必要がありました。しかし、天文シミュレーションソフトが普及して、インターネットや雑誌・本などで知ることが「軌道要素」を入力することで、簡単に位置推算ができるようになりました。しかし、この「軌道要素」がいったいどういう物なのかをご存じ無い方は多いのではないでしょうか。
 軌道要素は、太陽系内の天体の軌道を現すために必要な数字で、彗星の軌道を示す場合には、最低以下の6項目が必要になります。
近日点通過日時 TT Date of Passing on Perherion 彗星軌道上でが最も太陽に近づくところ「近日点」といい、そこを通過するときの日時 一般に世界標準時(UT)を使用する
近日点距離 Perherion Distance 近日点における彗星と太陽の距離 通常天文単位(AU= 地球と太陽の平均距離を1とする)を使用する
昇交点黄経 Ω Longitude of Ascending Node 彗星の軌道面と地球の軌道面(=黄道面)が交わる点において、彗星の軌道が地球の軌道面と交わる2点のうち彗星が南から北に移動するときに通過する点を「昇交点」といい、この点の黄道面での緯度(=黄経度) 歳差の影響が出るため、何年の段階での黄経であるかを併記する。現在は一般にJ2000年分点を使用
近日点引数 ω Arguments of Perherion 彗星の軌道面における近日点と昇交点との角度
軌道傾斜角 Incrinetion of Orbit to the Ecriptic 黄道面と彗星の軌道面の角度
離心率 Eccentricity 楕円の長辺と短辺の長さの違いを示した数値 0が真円で1で放物線 1に近づくほど円は細長くなる

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