皆さんは、毎日どのくらい空を見上げているでしょうか。自分で意識していないときでも、ふと空を見上げているときが必ずあると思います。それが晴れた夜であれば、そこには星たちが輝いているはずです。 今回は、そんな夜空に輝いている星たちの世界に皆さんをご招待したいと思います。 |
![]() ○都会でも星は見える! たとえば、先週デパートのすぐ上に見えていた星が、今週はそのとなりのビルの屋上の近くに見えていたり、仕事帰りにビルの谷間にあった月が、一杯飲んで帰るときには空の高いところにあったり・・・。こんなことも、地球が毎日まわり続け、星が宇宙に輝いているから起こることなのです。「都会では星が見えない」なんていうのはまったくのウソ。会社や学校から家に帰るとき、ちょっとの時間でも、夜空を見上げてみませんか?。きっとたくさんの新しい発見があると思いますよ!。 |
○夕方から宵の空に見える星 都会の夜は、人間が過ごしやすくするためにたくさんの光が灯されています。私たちが生活する上でその明かりはとても大切なものなのですが、その光が空に向いてしまうと、せっかく星が光り輝いている夜空を明るく照らしてしまい、はるかかなたの宇宙からやってきた星のかすかな光をかき消してしまいます。 ![]() もう一つ。宵の西空を彩る星として有名な「宵の明星」があります。金色に輝くその光は、ときどきUFOに間違えられたりするほどとても目立つものです。これは地球のすぐ内側をまわっている金星で、その美しく輝く姿から欧米ではギリシャ神話の美の女神ヴィーナスの名が付けられています。金星は、地球と太陽との位置関係によって、宵の西の空に見えたり明け方の東の空に見えたりします。金星と地球の位置関係による見え方の違いについては、このページも見てみてください。 また、全天にある21個の一等星は、どんなに空の明るい街でも見ることができるでしょう。夏の夜空なら「夏の大三角」として有名なこと座のベガ・はくちょう座のデネブ・わし座のアルタイルが空の高いところに見えていますし、南の空には赤く輝くアンタレスのそばに、今年は火星も赤さを競って光っているはずです。 |
○ちょっと開けた場所にいってみる 最近はマンションやアパートが多くなったり普通の住宅でも3階建ての家も増えてしまい、ふと見上げても「空」が見える範囲が狭くなってしまうことも多いでしょう。よりたくさんの星を見るためには、視界の開けた場所に行ってみることをおすすめします。 ![]() まずは望遠鏡や双眼鏡は持たずに、自分の目で星の光を確かめてみましょう。きっと、皆さんが考えているよりもたくさんの星たちが空に光っていることに気がつくと思います。その光は、何十年も何百年かかって広い宇宙を旅してきた光なのです。 これだけの星が見えるようになると、その星たちの名前を調べたくなるでしょう。それぞれの星はどこかの星座の星で、すべてに名前や番号がつけられています。これを知るためには、その日その場所で見える星座の位置がわかる道具が必要になります。 いちばん手軽な物に「星座早見盤」があります。日付と時刻の目盛りを合せると、その日に見える星が簡単にわかるようになっています。また、スタークリック!の「天文カレンダー」には、毎月の各方角に見える星座の図がありますから、これをプリントアウトして持って行っても良いでしょう。 |
☆週末の星との遊び方
●スタークリックおすすめ星見ポイント(1) JR八高線明覚駅 新宿からなら電車を乗り継いで1時間半程度で着く小さな駅です。駅の周辺でも都会の中とはまったく違う星空を楽しむことができます。 ●スタークリックおすすめ星見ポイント(2) JR青梅線二俣尾駅 東京方面への終電車は23:32までありますが、終電車の乗り継ぎに注意してください。 ●スタークリックおすすめ星見ポイント(3) 三浦半島 城ヶ島 夜のドライブにも絶好のポイント。電車とバスを乗り継いでも行ける。南に大きく開けた海に釣り舟のいさり火と水平線まで広がった星空を楽しむことができます。城ヶ島発三崎口駅行きのバスは、20:25まであります。 ●スタークリックおすすめ星見ポイント(4) 生駒山 生駒ケーブル山上駅 ○夜のドライブをしながら星を見に行く スタークリックおすすめ ドライブ&星見ポイント ◎関東 このほか、赤城山 大沼(標高が高く空が暗い) 筑波山(夜景がとてもきれい) 奥多摩湖などもおすすめです。 |
気づいたときに、そこに星は光っています。皆さんも夜空を見上げて見ませんか?。そして、星たちから何かを受け取ることができるようになったら、もっと宇宙が身近なものになると思いますよ。 (C) Copyright StarClick! 1999 allright Reserved |