ベガ=北極星?

 現在の北極星「ポラリス」はこぐま座の2等星で、ほんとうの天の北極からは約1度離れていることは皆さんもご存じでしょう。ところが、このベガは、今から12,000年前には天の北極から約5度のところに輝く北極星であったことがわかっています。さらに、これから14,000年後には再びベガが北極星になると考えられています。これは「歳差」と呼ばれる現象で、地球の自転軸がコマのように回転することから起きる現象です。もっとも、私達人間の一生を80年とすると、その間には、角度にしてわずか約0.5度しか位置を変えることはありません。

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