太陽系の向かう方向

 宇宙空間に浮かんでいる私達太陽系は、他の星たちと一緒に少しずつ移動をしています。その移動の方向がちょうどこと座のベガのやや東よりの方向になっています。これを最初に発見したのは、19世紀の天文学者ウィリアム・ハーシェルで、太陽系のまわりの星を長年にわたって観測した結果、この方角の星は徐々にまわりの星との間隔が広くなっており、逆に反対側にあたるオリオン座方向は、だんだんと星の間隔が狭くなっているため、このような推測が成されています。ベガは25光年の距離にあることは先ほど書いたとおりですが、現在の観測による計算では、太陽系とベガは35万年後に最も近い距離になるとされています。

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