そのころ、勇者ペルセウスは、見たものすべてが石になってしまうという恐ろしい怪物ゴルゴン・メデューサを退治するため旅に出ていました。無事に退治し、メデューサの首を持ち天馬ペガススに乗って母が待つセリポス島へ向かっていました。その途中エチオピアの上空を通ると、大しけの海の中の岩に美しい女性が鎖でつながれているではありませんか。ペルセウスは、助けなければとアンドロメダのところに降りて行きました。

 岩に降りたペルセウスは、美しいアンドロメダを見て驚きました。「私は大神ゼウスの息子ペルセウスです。メデューサ退治の旅の帰りにここを通りがかりました。なぜ、あなたのような美しい女性がこの様な所につながれているのですか?」。アンドロメダはペルセウスに自分がつながれたわけを話しました。話を聞き終えたペルセウスは「あなたを生けにえになどさせません。私が退治します!」アンドロメダがつながれている鎖を切りました。その時です。ティアマトが姿を現しこちらに向かってきました。海岸で見守っていたケフェウスとカシオペアも、船で岩まで駆けつけました。ペルセウスは、「私がティアマトを退治します。もし、無事に退治できたなら、どうかアンドロメダ王女を私の妻にして下さい。」と頼みました。ケフェウス王は喜んでこれを承知しました。

前のページへ

次のページへ