●化けそこなった半山羊半魚●

画像の上にカーソルを合せると、星座絵が出てきます

 まだ昼間は暑い9月ごろでも、夜になるとすっかり涼しくなり星見には絶好の季節になります。夜空にはまだ夏の星座たちが空高くに見え、たくさんの1等星や太く濃い天の川、そしてその中に輝くたくさんの星たちを見ることができます。

 「夏の大三角」のうち最も明るく輝くこと座の「ベガ」と、最も南にあるわし座の「アルタイル」を結び、そのまま南に延ばして行くと、けっして明るい星ではありませんが、3等星や4等星でできたかなりはっきりとした逆三角形の星の連なりをみつけることができるでしょう。都会のように空の明るい場所でも、3つの三等星は見つけることができると思います。これが、黄道12星座の1つでもあるやぎ座の姿です。

 やぎ座の星たちには「やぎ」にちなんだ名前がつけられています。例えば、α(アルファ)星はギェディ=「やぎ」そのもの。β(ベータ)星はダビー=ひたい・γ(ガンマ)星はナシラ=先の方・δ(デルタ)星はデネブ・アルギエディ=やぎの尾といった名前がつけられています。

☆ワンポイント:星座の中に付けられている「α」「β」「γ」などのギリシャ文字は「バイエル名」と呼ばれるもので、17世紀のドイツの天文学者バイエルが星図を作る際に、それぞれの星座の星々を区別するために、おおよそ明るい星の順にギリシャ文字を与えたものです。



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