イメージ画像 日本で西洋占星術が広まった最初の頃は、現在のような星座名ではなく、巨蟹宮、金牛宮などの中国名でしたので、実際の星座と西洋占星術の星座を容易に区別することができたのですが、蟹座、獅子座などの星座名の方が簡単で一般になじみやすく、また、星座のもつロマンティックなイメージが占いの神秘性を掻き立てるため、星座名の方が広まってしまいました。このため、実際の星座と星占いでいうところの星座が混同され、星占いは星座占いのような誤解を生む元になってしまいました。

ここでは、混乱を避けるために、今後、西洋占星術で用いられる星座を「牡羊座」ではなく、「牡羊宮」のように呼ぶこととします。


西洋占星術でいうところの星座と、神話との関連性についても同じことがいえるでしょう。神話と12宮それぞれの意味を照らし合わせたときに、一見似たような性質や意味合いを持つものがいくつか存在します。しかし、すべてが関連付けられるかといえばそうではなく、関連付けることで意味がわからなくなり解釈に困ってしまうものもあり、占星術的な一貫性が薄れてしまうので安易に関連付けることはできません。ここまででおわかりいただけるように、西洋占星術の星座の概念と空にある星座とはまったく意味合いが違うもの、いうなれば同名の他人のような関係なのです。


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