![]() |
西洋占星術での星座とは、太陽とその付近を通る惑星の位置を示す黄道12宮のこと。
夜空に輝く実際の星座とは異なるものです。
黄道12宮は、春分点を起点に360度を30度ずつ均等分割したもので、春分点から最初の30度の空間がAries(白羊宮、一般的には牡羊座)、次の30度がTaurus(金牛宮、一般的には牡牛座)、そして12番目のPisces(双魚宮、一般的には魚座)となります。
※下の画像をクリックすると大きな画像のページが開きます。
実際の星座は西洋占星術でいうところの星座とは違い、大きさに大小があり均等に30度ずつ分割されるものではありません。また、春分点を起点に黄道12宮が定められた昔には、12宮の第1宮は星座の牡羊座と同じ位置にあったのですが、春分点の位置は歳差現象によってずれていくので、現在春分点は魚座にあります。しかしながら、西洋占星術では、現在でも第一宮は白羊宮のままです。
ではなぜ、歳差現象と共に変わるはずの星座名がそのまま用いられるのでしょう。これは、西洋占星術では、星座名に意味があるのではなく、黄道12宮の30度ずつの空間と1宮から12宮へ至る順番に意味があるからです。極端にいえば、星座の名称は、たまたまそこにあったというだけのもので、何でもよかったといってしまっても過言ではないかもしれません。
次のページへすすむ |
![]() |