
◆ 私のベストショット ◆
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☆☆夏の天の川ウオッチング☆☆

■ 岸野 正栄 さん(千葉県我孫子市) |
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前回のスタークリックへの投稿はお休みさせていただきましたが、再登場させていただきます。
今年の夏は、従来にない本格的な夏になり、久しぶりに透明度のよい夜空となっています。
私の家は、夏の星座さそり座の尾が十分観測できる位置にあります。そこで今回は、7月30日、望遠鏡にCCDカメラを着け、夏の天の川付近を撮ってみました。私の住む我孫子市は光害の激しいところです。光害フィルターを装着していないのですが、なんのとか撮れたようです。しかし、緑がかった画像となってしまいました。
みなさんが光害について夜空だけでなく、動植物に悪影響を与えていることをご理解いただき、一人でも多くの方が光害を減らし、自然(天の川が見える夜空、動植物が自然に育つ)を取り戻したいものです。
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赤道儀:宇治天体SKYMAX IV、望遠鏡:WSR223mm(22.3cm)、CCDカメラ:ムトーCV16、画像:LRGB取り込みステライメージ3にて画像処理。
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★ The Moon(皆既月食)・・・今世紀最後、日本で見られる皆既月食と言うことで、私はThe Moonと名付けました。
本格的皆既月食(月が地球の影の中心に入る)で、方々で観望が行われました。皆既最大の午後10時56分WSR223mmの反射望遠鏡で撮りました。何とも言えない赤銅色の月が、宇宙の空間に浮かんでいる様子が何とも不思議です。皆さんはどんなに思えますか。次回の皆既月食は2029年まで見られないそうです。

編集部より: これこれ、この月です! すばらしい写真で感動〜。ため息が出ちゃいます。実際にこの目であの美しい皆既月食を観察したときの感動がよみがえります。本当に綺麗でしたねぇ。(K.T.)
★ M8 いて座、散光星雲(干潟星雲)・・・距離4850光年、6.0等 冬の代表散光星雲 オリオン大星雲と同じように撮ることができました。
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★ M16 へび座、散光星雲、散開星団(わし星雲)・・・距離5870光年、6.4等 何箇所か暗黒星雲が確認できます。
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★ M17 いて座、散光星雲(オメガ星雲)・・・距離5870光年、7.0等 ギリシャ文字のΩに見えたり、白鳥のように見えたりとのことですが、皆さんはどのように見えますか。
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★ M20 いて座、散光星雲(三裂星雲)・・・距離2300光年、9.0等 暗黒星雲によって3つに引き裂かれている様子がはっきり観測できます。
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★ M27 あれい状星雲・・・夏の星座 はくちょう座の隣にあるこぎつね座にあります。距離975光年、8.1等、CCDカメラで撮像するには、露出時間が比較的短いので、撮像は楽です。でも、光害の影響を受けていますので、影響を受けたところは、カットしました。

★ M27 もうひとつ,★ 最近導入しました32cm反射望遠鏡(8/1テスト)で撮ってみました。WSR223はF800、 32cmはF1200。ふたつの画像を比較してみてください。
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★ M57 リング星雲・・・夏の星座 こと座にあります。距離1410光年、9.0等 CCDカメラではもちろんですが、暗い夜空では小口径の双眼鏡で、何とか確認できます。
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★ NGC6946 渦巻き銀河・・・夏の星座 はくちょう座の隣にあるケフェウス座にあります。距離1790万光年、8.9等 M57リング星雲を撮像した後、M57の近くに銀河がないかなと星図で探したところ、たまたまありましたのが、この銀河。CCDカメラで撮像したら、何とか撮れました。しかし、これも光害がとても影響してしまいました(右下付近の緑がかったところ)。
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★ NGC6992 超新星残骸 網状星雲 はくちょう座の右翼のところにあり、距離160光年 8.0等 さらさらとしたレース状がとてもきれいに見えます。
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これからも、練習を重ね気持ちのよい画像を撮っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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