「天文単位」

 天体と天体の距離を現すのに地球上と同じ「メートル」や「フィート」を使用すると、とんでもなく大きな数字になってしまうため、天体用の距離を示す単位がいくつか使用されています。

 私たちの地球を含む太陽系の天体の距離を現すときには、「天文単位」(AU)という単位を使用します。これは、地球と太陽の間の平均距離(約1億4900m)を1天文単位としたもので、例えば太陽系で最も大きな惑星である木星は、太陽から約5.2天文単位の距離にあります。

 さらに遠い恒星や星雲星団や遠くの銀河・小宇宙などの距離は、「光年」という単位を使います。光年はその名の通り光が1年かかって進む距離です。

 また、専門的な単位として「パーセク」という単位もあります。1パーセクは、地球が太陽の周りを回ることによって、遠くの星の位置が見かけ上移動する「年周視差」とよばれる現象を観測し、その距離が角度の1秒になる距離のことを指します。

天体と天体の距離を現す単位の対称表

パーセク 光年 天文単位(AU) キロメートル(km)
1 3.2616335 206264.806 30856776000000
0.30659484 1 63239.73 9460528348000
0.00000485 0.0000158 1 149597870