岩崎宇宙美術館主催 第2回天体写真コンテスト 表彰式レポート+α

レポート:不思議種(千葉県千葉市)
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 今年も伊豆高原にある岩崎一彰宇宙美術館が主催の天体写真コンテストが行われたことは,皆さん天文雑誌等で知っていることと思います。今年の応募総数は全国からの47作品。その中から館長及び美術館スタッフによる厳選な審査の結果,その中から10作品が選ばれ,入賞者に対しての表彰式が春の暖かさに満ちた4月23日に宇宙美術館で行われました。奇しくもうちの娘が撮った写真がこの写真コンテストのビギナー部門の優秀賞に選ばれたので家族旅行も兼ねて表彰式に出席しましたので,そのときの様子を紹介します。

 表彰式は23日15時からということで,当日,私たちは伊東駅からレンタカーを借りて美術館に向かいました。着いたのは14時30分頃。

 これが宇宙美術館の全景,大室山に行く途中にあり,ごらんのとおり屋上に大きなドームと壁面に描かれた宇宙絵が目印なの非常に目立ってます。
 招待状を受付嬢に見せて入館。1階は常設展示スペースで館長が描いた宇宙画を中心に展示されており,展示されている絵は一度テレビ,書籍やCDジャケットで見たことがあるものです。全ての絵画にはルーペが備え付けられており,ルーペをとおして見て,改めてその描写の細かさを再認識しました。(ルーペによる鑑賞はお勧めです。)2階は企画展示スペース。今は企画展「生命の星・地球展」(4月12日〜9月4日)と天体写真コンテスト入選作品の展示が中心の展示スペースです。企画展「生命の星・地球展」は漫画家竹宮恵子の「地球へ」の原画と共に、館長・岩崎一彰の、美しい星・地球に関する原画の展示です。(添付画像参照)意外なことに館長と竹宮恵子先生とはボイジャー号の土星接近の特別番組で一緒に出演されたときからとのことです。

 「地球へ」といえば20年前に大ヒットしたSFマンガ。少女マンガでSFを描いた最初の作品とも言えます。ちょうど,うちの奥さんが中学生のときに熱中していた作品だったので原画を真剣に見ておりました。(残念ながら,鉄腕アトム世代の私は「地球へ」というタイトルは知っていても作品の内容は知らないです。ここでもジェネレーション・ギャップ?)8月6日(日)13:00より、漫画家竹宮恵子と岩崎一彰館長のトークショー開催。美術館地階の「サロン・ド・カズ」で行われるとのこと。竹宮恵子フリークの方は是非行かれては?

 天体写真コンテストの入選作品は,2階の展示室に入ったところにパネルに貼りつけて展示してあります。その中の最優秀賞,各部門の優秀賞そして宇宙美術館長賞は宇宙美術館のホームページ(http://www.wbs.ne.jp/bt/kisag/)で見ることができます。ホームページで見ることのできない入選作品はいずれも力作ばかり。(画像の撮影に失敗したのでお見せできなくてすみません。JTBショーでも展示されるのでそのときに見てください。)

 このほかにこの展示室にはパソコンによる星占い,天文クイズ(全問正解だと記念品がもらえます。)と館長が書いた木星,火星のスケッチ(もちろん本物),そして館長所有の望遠鏡の主鏡(これも本物)等が展示されています。特に惑星を観測している私にはこれらのスケッチはいい教本です。

これが館長の描いた火星のスケッチです。んんん,リアル。

天文台にある65cm反射鏡(と同じもの)

 15時。館内放送で表彰式が行われる旨のコールがあったので,地階の「サロン・ド・カズ」に行き,入館の際にもらったドリンク券で飲み物を確保して席に着くとしばらくして表彰式が始まりました。

 館長からの総評に引き続いて,賞状と副賞の授与が行われました。(下の画像参照)

 残念ながら,今回の出席者は入選者の半数ほどとちょっと寂しかったが地元のケーブルテレビが取材に来たりして結構華やかなものでした。(審査結果の通知がきたのが,表彰式の1週間前。それからあわてて宿の手配や休暇の申請をする等,忙しかったのでもう少し早めに通知して欲しかった。来年はもう少し早めに通知してください。お願いします。)

 賞状と賞品授与のあとは館長との談話,美術館屋上に設置している望遠鏡で撮ったハイビジョンの天文画像や今まで撮影された日食や惑星画像をモニターに映しながらその苦労話やエピソードを交えての解説等。意外だったのは美術館が建っている土地の地盤が溶岩が固まったもの故に非常に堅いものであることでした。どうしても溶岩といったらドロッとしたイメージを持っていたので意外でした。(でも,よく考えてみると地球内部の鉄等の金属成分を多く含んでいるのであればあり得る話なのです。間違っていたらごめんなさい。)最後は質問コーナーとそれから館長からのお知らせ。

 来年も天体写真コンテストを行うという告知がありました。また,ビデオ部門の新設も検討中。(皆さん,今から応募作品の準備をしましょう!)そして8月6日には企画展絡みで漫画家竹宮恵子とのトークショー,そして秋には天文ガイドでお馴染みの天体望遠鏡鑑定団が美術館に来るとのこと,ご自慢の望遠鏡を持参して美術館に遊びに行かれてはいかがでしょうか?と,なんだかんだと,あっという間に2時間が経ち閉会。その後は入選者たち同士で情報交換したり,館長と話しながら記念写真を撮ったりと館と館長の気配りが感じられる表彰式でした。

 ここで良いこと。賞品は良いですよ。最優秀賞の方にはアウトドア用品,優秀賞は双眼鏡そして美術館からの記念品(館長直筆のサイン入りポスター等)そしてパッケージデザイナーとしても有名な方なので超有名な食品メーカーからの協賛品が,そしてフィルムセットです。

 美術館スタッフへのお願い:コンテストの要領を年内発売の天文雑誌等にしていただくと助かります。そうすればさらに数多くの作品が集まりますよ。

添付画像は表彰式の様子です。

(写真 左)最優秀賞に選ばれた友澤敬一さんです。右側の方が館長の岩崎一彰先生。

(写真右下)デジタル部門の優秀賞に選ばれた別当武治さんです。

(写真左下)ビギナー部門の優秀賞に選ばれたうちの娘です。(2年連続です)

 美術館にアイドルがいます。既にカウントダウン・パーティに出席された方は知っているかと思いますが,あのソニーから発売されているアイボです。名前を「ステラ」といいます。

 左の写真がステラ君です。なかなか賢いですよ。愛嬌もあって,美術館スタッフの方に聞くとレベルは成犬レベルとか。非常に人なつっこい犬?です。うちの娘は表彰式が終わるとズーッとステラ君と遊びっぱなしです。時々見せる表情がまた本物の犬と変わらないので売れるはずです。美術館に行かれたら,是非このステラ君も見てください。

 この宇宙美術館主催の天体写真コンテスト入選作品を見て一言。主催が美術館ということで,天体をいかにきれいに仕上げるか!という点に審査基準がおかれており,入選された作品を見ますと,美術品としての要素が審査の基準のひとつであることがわかります。中には立派な機材で撮影されたものもありますが,自分が見てきれいだと思った天体を記録した写真(中には三脚に固定せず手持ちで撮影したのもありました。)が多く,誰でも自分の天体写真を撮ることが出来るということを再発見しました。

 ベテランの方々もいましたけれど,天体写真が初めてもしくは始めて間もない方の写真には,へぇ〜,こんな見方もあるんだ。と,いった感動がありました。やはり,賞金目当てといった邪心は捨てるべきですね。

 以上が,岩崎宇宙美術館天体写真コンテスト表彰式のレポートですが,私もせっかく1日休暇をもらって出席したのでこれだけで誌面を終わらすのはもったいないので+αとして途中寄った観光スポットと泊まった宿を紹介します。伊豆高原へ旅行を計画されている方は参考にしてください。

☆ 観光スポット編 ☆

 伊豆高原にはたくさんの観光スポットがあります。特に美術館,博物館は主催者の個性が光るものが数多くあります。で,私が紹介するところは子供同伴で楽しめるという観点で紹介します。(良し悪しのコメントはあくまでも個人的なものですのであしからず。)

 交通手段:車がお勧め。ただし,伊東駅でレンタカーを借りるとなお良い。と,言うのも伊東までの行くのに時間がかかるのです。国道135号線は土日は大変込みます。伊東に着くまでに疲れてしまってはせっかくの行楽の楽しさも半減です。私は千葉市に住んでますが,伊豆へはJR+レンタカーで行きます。体が楽ですね。(歳のせいもあるが)それに帰りの電車の中でビールが飲めますよ。伊東までは東京から快速アクティー(オール2階建ての車両)で約2時間,特急よりちょっと時間がかかるくらいです。おまけにレンタカーとのセットで切符を買うと乗車券が2割引になります。

 伊東駅ビュー・プラザ:みどりの窓口です。ここでしか買えない超お得なクーポン券があることを知っている方は少ないです。特に次に紹介します。グリーンパークへ行かれる方はここでクーポン券を買うことをお勧めします。ただし,ここの営業時間が非常に不規則で13時から14時30分まで中休みがあるので要注意。お近くのみどりの窓口でレール&レンタカーを申し込むときに,伊東のビュープラザで扱っているクーポン券を一緒に確保して欲しいといえば何とかなるようです。(さすがJR)

 伊豆グリーンパーク:7つの温室があり,それぞれテーマを設けた植物を見ることができます。ここのおもしろいところは温室内に蝶やトンボが飛び回っていること,最後の温室の蘭です。特に蝶は年中飛び回っており,種類が豊富なうえ,目の前で観察できるのでお勧め。なじみのある蝶から南国しかいない蝶が目の前をヒラリヒラリと飛んでいるのはおもしろいです。ぜひ見て欲しい蝶は「枯葉蝶」。図鑑でしか見たことがなかったのですが,実物を見てほんとに枯葉のように見えるのに,思わず「納得!」

   

これが枯葉蝶です。 左が羽を閉じた状態,右は羽を広げた状態。 こんなに近くまで寄って観察できるのです。

 蝶ばかり話が先行しましたが,植物園としても楽しめます。山の斜面に沿って温室が点在してますので結構歩きます。(良い運動です)蘭がお好きな方は最後の温室で楽しんでください。数多くの種類の蘭が植えられています。

 ここに行かれるときは是非,伊東駅のビュープラザで割引入場券を買ってから行ってください。市中やインターネットで出回っている割引券より安価です。おまけにドリンク券まで付いてくるので超お得。また,食事もと考えている方も食事付きのクーポン券があります。

 伊豆シャボテン公園:伊豆高原の最大のテーマパークです。私も20数年前に中学校の修学旅行で来て以来ですが,ずいぶんと変わりました。ここは見て回るだけで1日必要です。メインはサボテン・・・のはずが,サボテンと動物そして鳥のテーマパークに大変身してました。動物や鳥がほんとに触ったり,身近で見ることができるのが良いです。それと鳥が放し飼いしてあるエリアは,身近で観察が出来ますので行かれる価値はあります。昼間も良いですが,17時〜21時はナイトZOOとして開いております。料金は通常の半値以下(デイタイムの2割引券もくれます。)おまけに駐車料金も割引(入り口で割引券くれます。),何よりも昼間とは全く違った雰囲気で楽しめます。(サボテンの温室もいろいろ工夫を凝らしたライトアップが施され良かったです。)また,昼間寝ている夜行性の動物が動いている姿が見ることができるのです。土曜日の18時からは大ホールでチンパンジーのショーがあります。

 大室山:シャボテン公園のすぐ隣にある標高581mの死火山です。ここに来たら登山リフトに乗りましょう。ペアリフトですので,小さな子供連れでも安心です。リフト料金は往復で460円(大人)とリーズナブル。朝9時から運転してますので,ここの駐車場に車を入れて(駐車料はただです),リフトで山頂へ昇り噴火口の周りをぐるりと1周すると1時間ぐらいはあっという間です。晴れていれば,景色は最高です。伊東沖の初島,小室山そして大室山が一直線に並んで見ることができます。(今噴火している有珠山での様子を想像できる大昔のマグマの流れがわかります。)

大室山の噴火口跡を撮っていました。今はアーチェリー場になってますが,昔はここから溶岩が吹き出ていたのです。
ちなみに山頂から噴火口下までの標高差は100m。かなり急な階段を登り降りしたのでちょっと疲れました。

 ここのお勧めはリフト乗り場の売店で売っている「わさびアイス」。生わさびの粒が入っているので実においしいです。(よくわさびが効いてます。お好みよってわさびの辛さを変えることが出来るので挑戦されては?)

 ここで効率のいい伊豆高原(大室山周辺)の楽しみ方。初日はシャボテン公園のナイトZOOを楽しんで2割引券をゲット,翌日,シャボテン公園は10時開園なので大室山登山で時間調整,車は大室山の駐車場においてすぐそばのシャボテン公園のトラムカーでシャボテン公園へいく。終日遊んで,17時頃に大室山の駐車場に戻る。

これが有名な吊り橋です。左側の棟がマリンタワーです。
 城ヶ島遊覧船:はっきり言ってこれはお勧めしません。とにかくどこが乗り場か非常にわかりにくい(と,言うより漁港の端を乗船場にしているので行くのに大変)うえに駐車場スペースが少ない,おまけに高い!乗船してもなにやら解説テープが流れているが,船のエンジン音がうるさく全く聞こえなかったです。ポイント,ポイントで解説があるのか?と,思ったら乗船して最初の5分ぐらいにかかった解説テープだけだった。これであの料金は高い!城ヶ島を観光するのでしたら,ハイキング道路を歩くことをお勧めします。全コース歩くと1日仕事ですが,マリンパークに車を置いて有名な吊り橋だけでも渡ることも出来ます。 

 ユースホステル伊豆高原青い風:今度は宿の話です。入選結果の通知が来たのが表彰式の1週間前だったのでちょっと慌てました。昨年は伊東温泉のホテルに宿泊したのですが,観光スポットの多くが伊豆高原にあるので,自由な時間を少しでも確保するためには伊東から伊豆高原に行く時間を解消することが先決と考え,今回は伊豆高原に宿泊することを考えました。しかし,宿代は抑えたい!と,言うことで今回は20年ぶりにユースホステルを使いました。ユースホステルといえばいろいろ規則が厳しい,というイメージが先行している節がありますが,変わりましたね。昔はシーツを持参しなければダメとか,いろいろ利用するにあたって制限がありましたが今は気軽に泊まれる宿泊施設という感じです。門限は22時ですが,それまでは自由行動が出来ます。(私たちはこのときにシャボテン公園のナイトZOOに行きました。)今回宿泊したユース(写真参照)は以前ペンションだったところで,定員は20人の小さなユースで,部屋も洒落た作りでした。家族の利用も配慮され,家族で一部屋使用することが出来ます。(昔はこれが出来なかった。)ペアレントもおもしろい人でゆっくりとくつろぐことが出来ました。食事もおいしかったです。食堂でビールも飲めます。このユースでは夕食後にペアレントの奥さんが入れたハーブティーが自由に飲めます。(疲れていたのでちょうど良かった。)ちょうどユースには観光目的の香港から来た女性2人が先に宿泊しており,同じテーブルで会話をしながらの楽しい夕食でした。(もちろん,会話は英語です。)で,宿泊料は素泊まりで3200円(ユースの規定で最高金額)+2食1600円と非常にリーズナブルなお値段でした。大室山まで車で5分と立地条件がよいので是非お勧めの宿です。ユースといえば会員になる必要が?と,思われますが大丈夫です。会員以外 宿泊出来でもるますので,直接宿泊したいユースにお聞き下さい。伊豆高原にはもう一つ伊東市営の小室山ユースホステルがあります。こちらは温泉付きです。

 本編以外の話が長くなりましたが,少しでも天体写真コンテストの表彰式の様子が伝わったでしょうか?