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この春号の編集作業中に、とても気になるニュースが飛び込んできました。プラネタリウム界を引っ張ってきた東京・渋谷の五島プラネタリウムが、来年3月をもって閉館するというのです。小耳にははさんでいたものの、「ついに来たか」と、なんとも言い難い気持ちにさせられています。 スタークリック!の創刊の目的は、いままでにHomePageや誌面上でも書いてきたように、より多くの人に星に目を向けて欲しいという、非常に単純でかつとても難しい問題をテーマとしています。この中で、星に少しでも興味を持ってくれた人が、まず足を運ぶのはどこか。たとえば本屋さんで本を探す人もいるでしょう。友人や知人に望遠鏡を持っている人がいれば見せてもらうこともできるでしょう。しかし、自分が星の世界を知るのに方向性の合った良い本を手にすることはなかなか難しいことですし、望遠鏡を持った友人や知人も、そうそうそこらじゅうにいるわけではありません。 そんなときに、プラネタリウムにいくというのも、星について何かを知りたいと思ったときに行動する方法の一つではないかと考えたわけです。公開天文台はさらに直接星と触れることができる場所と言えると思います。私が星に興味を持ちはじめた今から20年ほど前には、住んでいた東京都内でも数えるほどしかこのような施設はありませんでした。それが、現在は都内なら歩いていける範囲にかならず1つ(ん?そんなにはないか?)はあるほど作られました。 しかし、これらの施設の設置目的は、大半が自治体の教育施設として作られています。今回取材した滝根町のような観光目的で作られた例は全国でもかなり少ないでしょう(それでも近年は増えているようですが)。そのため、なかなか有効な活用手段を持たないまま、恒常的な来場者を持てない施設が多いところがほとんどという状態です。そこで、スタークリック!では、各プラネタリウム館や公開天文台を積極的に紹介し、またできる限りの協力をしながら多くの人に足を運んでもらいたいという願いを持っているわけです。 もうひとつ。この問題と良く似ていることとして、天文趣味の閉鎖性があげられると思います。一言ではいい切れないことなのですが、せっかく星に興味を持ってくれた人を受け入れられない体質というのでしょうか。これは、趣味人である私たちにも、また、これを商業としている業者にも、それぞれに何かしらの問題があると考えています。これが、この問題をより深く厳しいものにしているのだと思います。 私が小学生から高校生まで数え切れないほどの回数足を運び、数多くの刺激と知識を与えてくれた五島が閉館するということは、私にとってはかなり大きなショックであると同時に、これも現実なのだ。ある意味手遅れなのか?という実感さえ沸いてきます。だからといって尻込みしてはいられません。単なる趣味や娯楽としてではなく、私たちが宇宙に目を向ける必要があることは、きっと現在起きている様々な社会問題、特に人間としての本質に関係する問題の解決に大きく関係していると思っています。 これからも、同じ思いを持ってくださる皆さんと、できる限りの協力をしていきたいと思っています。そして、その輪がどんどん広がって、より多くの人に理解されるようになって欲しいと思います。人間の存在価値そのものにも影響するほど、それは大きな意味があることだと、私は考えています。 いちおう責任者として「編集長」を名乗らせていただいている(笑) 船本 |

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