よく天文の本に、「木星は見かけの大きさが40秒です。」とか「満月の大きさは30分です。」と説明されているのをご覧になった方も多いと思います。 つまり日常生活において、私たちは分や秒というとすぐに時間の長さを表わす単位としてとらえてしまいますが、天体の世界では見かけの角度の大きさを表わす単位として使われているのです。 角度の大きさを表わすだいたいの目安 先ほどの「満月の大きさ=30分」を例にとってみましょう。満月が2個で「30分×2個=1度」となりますね。全周は360度なので、満月が720個ほど連なると天空を1周することになります。こう考えると面白いですね。
アンドロメダ大銀河は、見かけの大きさが約3度(=180分)もあります。なんと、見かけの大きさが30分ある満月が6個も並んでしまうほど大きいのです。(180分÷30分=満月6個分!)さすがは暗い夜空でひときわ目をひく銀河ですね。 この天体の見かけの大きさを表わす「角度」ですが、覚えるといろいろ便利なものなので、これを機会にモノにしてみては? |