1月30日の夜半過ぎに、てんびん座のγ(ガンマ)星が東天の低い夜空で月に隠されます。といっても実際にはその現象はかなり高度が低いところで起きるため、月齢23の月の欠けた暗い部分からγ星が現れてくるところが見られるでしょう。γ星は4.0等星とあまり明るい恒星ではないですが、双眼鏡を使って観測すると、ぴょこっと月面の暗い縁から見えてくるのがよく分かるでしょう。
恒星や惑星の星食は、通常の星雲や星団を観望するのとは違って、動きのある現象です。双眼鏡や望遠鏡の視野の中で天体が消えたり現れたりするので、見ていてとても楽しいものです。当たり前のことですが、気を付けなければならないのは、その食の瞬間を見逃さないようにすることです。てんびん座のγ(ガンマ)星などの恒星は点光源であり面積を持っていませんので、それらの星食はほんの一瞬の現象なのです。 |
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