★暖かく星を見る方法★ 東京都板橋区 割田文雄(Phoenix2303) |
世間一般に一番知名度のあるオリオン座を初め大犬座や牡牛座等形のしっかりした星座が冬には多いように思う、話は本題から少しはずれるが、私はオリオンと月の女神アルテミス(フェービー)の話が好きです、特にギリシャ神話とローマ神話(月の女神はデアナとかラウムと言う)の違いが妙に良い、結構悲劇的な物ですが、自分の最も愛する女性の手にかかり命を落としたオリオンは以外と幸せだったのではないか、と思ったりします(変にあこがれたりしている妙な私です)。世間ではギリシャ神話はロマンチックであると思っている人が大半ですが、以外と残酷だったりする事が多いのです、所でギリシャ神話、北欧神話(主神はオーディン、妖精フレア、アーサー王、勇者ジークフリート、聖険エクスカリバーなどが登場する。水曜日とはWodan’s dayから来てWednesdayと付けられた)、アイヌ神話(日本、コロボックルなどが出てくる)を世界の三大神話と言うとか私もつい最近知りました。
話を戻しましょう、一等星が一番多いのも冬の時期である、今年はそれに木星と土星が加わり、花を添えている。冬の星座を見ていると何故か寒々しく感じるのは何故でしょうか。冬の時期は気温が低いだけではなく木枯らしが吹き荒れることが多い、雪国だと吹雪なんて事がある。ちょっと油断していると隣にニホンカモシカや狸、狐などが居たりすることがある。(熊五郎さんだけはごめんこうむる。)
写真をクリックすると拡大するよ
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
牡牛座 | 大犬座 | 双子座 | オリオン座 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
御者座 | 一角獣座 | うさぎ座 | M42 |
暖かく星を見る方法としては熱を逃がさなくする事と、暖めることの二つの方法がある、もちろん両方をうまく組み合わせる事になる。
まず熱を逃がさなくする方法ですが、私の車には必ずスキーウエアーが積んである、スキー場のように設備が整っているところで観測することは少ないので女性は特にワンピースは避けた方が良い(ツーピ−スの方が暖かい)。帽子は毛糸の方が良いがバンダナをしただけでも以外と暖かい、私は雪国育ちなので幼い頃は耳たぶが良くしもやけに成り、いつも血を流していたが髪の毛を伸ばすようになってからそれは無くなった、いつもポニーテールにしている人なら髪を下ろしただけでもかなり暖かくなると思う。靴下もスキー用の物を使い靴は雪国用の防寒長靴を使う。さて手袋ですが観測中はスキー用の手袋で十分対応できるがセッテングはうまくいかない、良く指先が出る手袋もあるが以外と使い勝手が悪い、そこで私はドライバー手袋という名で売られている薄手の手袋を利用する、これだと手の内側にゴムが着いていて滑り難いし以外と暖かい、その上そのままスキー手袋をすることが出来る。
暖める方法は内側からと外側からがあるが、外側からとなるとやはりホッカイロのお世話になる、私は張り付けるタイプのを背中(肩の時もある)胸のポケット腰に2個付けることが多い、最近靴に入れられる物が出来たがこれは便利である(つま先は以外に暖まらないことが多かった)。
内側からと言うとやはりアルコールである。ビールはトイレに行きたくなるので避ける事にしたい、一人で出かけた時は現地についてサントリーのカクテル(ほとんどの場合はジントニックである)を一本飲んでからセッテングすることが多い。後はロックでウイスキーですかね、ワインも以外とアルコール度が高い。
アルコール以外にはコンビニに売っている一人用の鍋である。これをコッフェルに移しそこに豆腐(出来れば焼き豆腐)を加えてぐつぐつ煮えたら火を止めていただく、夜食にはもってこいである、体が温まるしお酒のつまみにもなる。同じ理由でおでんも良い。
所で必ず冬場はセッテング中にお湯を沸かすことにしている。そうそう私は紅茶で体を温める事が多いが人には勧めない、最も利尿効果の高い飲み物であるからである、ココアやホットミルクなどが良いようである。
さすがにそれでも寒くなってくると車の中に逃げ込む、私は一人で観測に行くときは野辺山に行くことが多いがさすがにー10度以下になると車のエンジンをかけて暖をとり眠ってしまうことがある、ここまで寒いとなかなか表に出られなくなる、朝起きると車のマフラーの出口から1mほど道路に氷が張っていることがある(機材に当たらないように注意して設置する必要がある)。機材にも霜が降りていることがあるがランプの点いているところは平気である。良くレンズに霜が着く事には注意している人が多いが、極端に寒くなるとモータードライブが脱調したり動かなくなったりすることがある、高速導入した場合には気が付くが星座の写真をノータッチガイドで撮影した場合など注意が必要である。作動環境はカタログにも載っているが装置個々の性格もあるので皆さんも自分の装置の作動状態は確認しておきましょう。自宅でドームに望遠鏡を設置している場合は水道の凍結防止帯が以外と良いかも知れませんが水道温が40度近くまで上がる事があるので温度管理には注意が必要です。
と、こんな所が私の冬場の星見の過ごし方です、皆さん参考になりましたでしょうか。所で私は一度だけですが外気温ー5度位の野辺山で観測していた時のこと、しばらくして目が回りだし頭が痛くてひっくり返ったことがあります。風邪をひいていて無理をしたせいですが冬場はあまり無理をしないようにしましょう。
最後に、冬場は寒さで思ったように体が動かない上に、凍結や積雪があったり、野生の動物が出てきたりします(熊は知られていますが以外と猿が凶暴だったりします)星の観察などは光を避けるため山奥などに行く事が多く、あまり人通りがなかったり、携帯電話が通じなかったりします。一人だけで行くときは特に危険を感じたら引き返す勇気が必要です。
by Phoenix2303