宇宙SF小説(暗黒博士)      東京都板橋区   割田 文雄(Phoenix2303)

  無限に広がる大宇宙生まれ行く星も有れば死に行く星もある(あれ、何処かで聞いたようなフレーズだぞ!)我々が見ている太陽はすでに4分ほど過去の物である。宇宙の誕生は150億年前に始まったビックバンであると言われている。それ以前は強大なるエネルギーの固まりであった、それがインフォレーションという現象からビックバンという現象を発生させエネルギーは物質へと進化した。そして現在も驚異的なスピードで広がり続けている。物理学の世界ではこのまま広がり続ける(開いた宇宙と言う)のかいずれ収縮の方向に向かう(閉じた宇宙と言う)のか色々と研究されている。現在宇宙全体の温度は3゜Kで有ると言われているが広がり続けている以上平均温度は下がる方向に向かうはずである。すなわち宇宙全体のエネルギー(科学的な用語ではエントロビーとかエンタルビーとか言う)は下がる方向に動いているのである。それに逆行する物が2つ存在する、一つはあらゆる物を飲み込むブラックホールでありもう一つが生命体の存在である。この物語は開いた宇宙理論を持ったある科学者がブラックホールと生命体の存在を否定し消滅させようと考えたところから始まる天文SF小説である。

 

戦闘機 バリア装置

第二章 タキオン粒子 

 フィンランド上空にさしかかると地上より誘導電波が発信されていてある滝壺に墜落するかの様におりていく、滝壺の裏側に信じられないような大きな空間(建築物)が広がっている。25〜6歳位の栗毛色の女性とその父親らしき人物が迎えてくれた、女性の名はフレイヤ、父親の名はヘランである。「お疲れではないですか?」とフレイヤが声をかけてくる、何となく親しみを感じる顔つきである、「出由琥博士はお元気ですか」ヘランが声をかけてくる、彼の顔を見るとドッキリした。「ビックリされましたか?貴方のお父さんとはよく間違われるんですよ、実は私の父と貴方の父出由琥博士はいとこ同士なのです、同じ大学で父は航空力学を専攻していました、ですから暗黒博士も顔見知りだそうです。」とフレイヤが言う 。
 ヘランが続ける「ワープ航法については理論は完成していますが未だ色々な問題があり実現していませんがタキオン粒子による通信システムは実現可能です。よく間違った報道でアインシュタイン博士の相対性理論では光より速い物は存在しないと言いますが、決してアインシュタインは光より速い物を否定してはいないのです。皆さんが目にしている物質が光速を越えることが出来ないと言うことで、この宇宙空間には光速を越える物質が飛び回っているのです、その総称がタキオン粒子なのです、このタキオン粒子を通信に利用するとタイタン地球間がたったの3秒のタイムラグで話せるのです。実は今回同時爆発した火山に大量のタキオン粒子が降り注いでいるのが観測されています。タキオン粒子は火星の方向から飛んできています。
 暗黒博士はテラフォーミング計画(火星地球化計画)についても色々と研究されていました、たぶんそこに居るのではないでしょうか。」
 そこで火星と地球との間(仮に座標zとする)にタキオンだけを反射するバリア装置を置き、火山活動を誘発している反重力装置を止める事にする。
 「君のスペース戦闘機は私の開発した光速宇宙船に積み込んで置いた、今すぐ我々と共に現地に向かってくれたまえ。」とヘランは私を宇宙船に案内した。
  宇宙船にはフレイヤとヘランと私の3人で乗り込み出発する。座標点zには約3時間ほどで着いたスペースバリア装置を作動させる。しかしうまく作動しない。「二人がレバーAとレバーBを握り強く地球の平和を祈りながら作動させるんだ。」ヘランの言う通りにすると二人の体が光り出した。情けない話ですがその後気を失ってしまったのでどうなったのか分からない、気が付くとフレイヤが看病していてくれた「あれから1時間ほど経ちましたバリア装置は順調に動いています。これが貴方と私の体に埋め込まれた装置の力なんですね!」とフレイヤが言う。「その通り!」タキオンテレビ受信装置が作動すると父が出ている。「地球の火山活動装置は停止した、所でこの写真を見てくれたまえ、暗黒博士は水星に向かっていった今度は何をする気か分からないが後をおってくれたまえ!」我々は休む間もなく水星に進路を取ることになる!    <<つづく>>

 

  この物語はフィクションであり登場人物や団体は実在の物とは一切関係有りません。

                     by Phoenix 2303


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