りゅう座(しぶんぎ座)流星群

 毎年お正月の夜を賑やかに飾るりゅう座ι(イオタ)星(しぶんぎ座)流星群は、三大流星群(ふたご座流星群、ペルセウス座流星群)と呼ばれているうちの一つです。

 極大日は1月4日前後で、りゅう座のι(イオタ)星のあたりを輻射点として、1時間あたり数十個は必ず出現があると言われています。輻射点は極大日の夜半前は、地平線よりも下にあるため、出現はあまり期待出来ませんが、夜半過ぎの24時ころからは段々と輻射点は高くなっていきますので、明け方頃にはピークを迎えます。

 このりゅう座(しぶんぎ座)流星群は、明るくて速く流れるという特徴があります。今回は明け方4時半ころには月が上がってきますが、月齢は26.9と細い月なのであまり月明かりに邪魔をされずに見えそうです。風邪をひかないように温かくして夜空を見上げてみてください。

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 このりゅう座ι(イオタ)星流星群は、別名『しぶんぎ座流星群』とも呼ばれています。これは、フランスの天文学者ジョセフ・ジェローム・ル・フランセ・ド・ラ・ランド(Joseph Jerome le Francais de La Lande)が、1795年にうしかい座とヘルクレス座の間(りゅう座のι(イオタ)星付近)に壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座を作りました。

 毎年1月4日前後に流れる流星群の輻射点がかつてはしぶんぎ座の位置にあったことから、しぶんぎ座流星群と呼ばれていました。

 壁面四分儀とは円周の1/4の扇形のもので、壁面に角度の目盛りがついており、天体の地平線から高度などを測定するために使われていた機械のことです。

 長い年月のうちに壁面四分儀座から四分儀座と読み方が変わっていき、1928年の国際天文学連合で、星座と星座の境界線を設定した時に、壁面四分儀座は88星座(北半球28星座と南半球48星座と黄道星座12星座の合計88星座)から外されてしまいました。今はもう星座としては有りませんが、今でも昔の名残でしぶんぎ座流星群と呼ばれています。

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