2月5日(土)
南極などで部分日食が見られます

今年起こる日食は世界全体で4回ありますが、そのいずれもが「部分日食」です。この2月5日の部分日食にしても、残念ながら日本では見ることができません。

 さて、昨年8月11日はヨーロッパの地域で皆既日食が起こり大変な盛り上がりを見せましたが、日食の起こるしくみはみなさんご存知でしょうか?これは、太陽と月の「みかけの大きさ」と「距離」がうまい具合にかみ合って起こる現象なのです。


 太陽の直径は月の約400倍ですが、さらに地球と月の距離を1とすると太陽までの距離は約400となります。このため私たちからはみかけの大きさがほとんど同じに見えるのです。したがって月が太陽をすっぽりとおおい隠す、左のような「皆既日食」が見られることになります。

 太陽と地球の間に月が入り込み、月の影が地球上に落ちる皆既日食の位置関係は下図のようになります。



 日食は月食と違って、見ることのできる範囲はごく狭い地域です。これは、地球上に落とす月の影の範囲が非常に狭いためです。また太陽と月と地球が一直線上ではなく少しでもずれていると、月は太陽の一部分しか隠さない状態になり、今回のような「部分日食」になるというわけです。
 ところで日食には、皆既日食と部分日食以外に、「金環日食」というものがあります。これは、月のみかけの大きさが太陽より若干小さいために起こる現象です。つまり皆既日食時に比べて、月が地球から遠くにあるために、太陽をすべて隠すことができないのです。
 
 月の軌道が楕円を描いているため、月が地球から遠くなった時に日食が起これば下図のような金環日食になります。


 その昔人々は、恐ろしいことが起こる前ぶれとしてこの現象に恐れおののいたものですが、今ではこの日食は一大天文イベントとして大勢の人たちに親しまれています。

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