・編集部オススメの映画・

雨が多い時季になると、星も見えず気持ちが憂鬱になりがちですね。
そんな日でも、ちょっと視点を変えると星を楽しめるモノがあるんですよ。
このコーナーは、宇宙に関する名前のついたビデオをピックアップし
勝手気ままに語ってしまうコーナーです。この映画が気になったら
すぐにレンタルビデオ店へダッシュしよう。


1994年アメリカ 主演 メグ・ライアン ティム・ロビンス
製作/監督 フレッド・スケピシ




とある静かな学園町で始まるロマンティックなラブストーリー。
恋に不器用な数学者キャサリンと車の整備工エドワード。
二人はひょんなことから出逢い、エドは運命的なものを感じる。
そのキャサリン、実はあのアルバート・アインシュタインの姪っ子だった。
そのキャサリンには実験心理学者のちょっとヘンな婚約者、ジェームズがいたが、アインシュタインはエドの恋を後押ししはじめ、キャサリンが気に入るようエドをにわか物理学者に仕立て上げてしまう。その提唱した数式がアメリカとソ連の宇宙進出競争に火をつけてしまい思わぬ方向に・・・・。
はたして2人の恋は成就するのか。



この映画が日本で公開されたのは、1995年のこと。
「星に想いを」は邦題。アメリカでのタイトルは「I.Q.(アイキュー)」。

オープニングから所々に、耳慣れた「きらきら星」の曲が
アレンジメントされて流れる楽しげな映画である。

主演はアメリカでいま人気NO.1女優のメグ・ライアン。
キュートな彼女の主演作品として有名なのは、「めぐり逢えたら」「フレンチ・キス」つい最近でいえば「シティ・オブ・エンジェル」や
「ユー・ガット・メール」などがよく知られているところ。エド・ウォルターズにはティム・ロビンス、アルバート・アインシュタインにはウォルター・マッソー(よく似ている!)がそれぞれを好演しており、物理学、数学、心理学などをおりまぜてストーリー展開されている。

日本語字幕版では、所々ヘンな訳されかたをしているところがある。
物理学や数学に詳しくない方が翻訳していたらうなずけるが…。
(「光の光速で進んだら・・・」など)
理解に苦しむところが多いので、オススメは日本語吹替え版の方。
意味も笑うツボもはっきり分かります。
ちなみに、映画の中に出てくるキャサリンの亡き父親が発見したという“ボイド彗星”。これは、実際には存在しません。
映画の中では星空もボイド彗星もチャチな描かれかたをしていますが
いつの世も美しい星空の描き方は難しいものです。

数式や物理の難しい話には耳をふさいでも
ストーリーにはなんら差し支えがないと思われるので、
一度2人の恋の行方を見てみてはいかがですか。







1996年日本 主演 山崎まさよし 真田麻垂美
監督 篠原 哲雄




一時人気を博したバンド“ブレインズ”のヴォーカル、主人公の「花火」。
一から出直すつもりで解散を選んだ彼だが、新曲を待ち望む周りとはうらはらに、田舎に閉じこもり新曲のかわりにキャベツを作り続けている。

花火は、ある日出かけた東京の河原で、一人踊る少女と出逢う。
その日は北海道に大きな台風が上陸していた。
そしてその夜、再び会うはずのない「ヒバナ」と名乗る少女が
花火の家に現れ・・・!

花火はまた昔のような栄光を手に入れることが出来るのか。
そしてその少女は、いったい何者なのか。
ラスト、花火の痛いほどの歌声に、あなたは涙する。



この映画、まさに日本的な映画である。
でもなにをかくそう
平成8年度の“文化庁優秀映画作品賞授賞”作品なのである。
主演はいま人気絶頂のミュージシャン、山崎まさよし。
映画の中でもミュージシャンしている。
同じく主演の真田麻垂美は「眠る男」でヒロインに抜擢された女優さんである。脇を固めるのは鶴見辰吾・ダンカンなど。
優れた俳優人たちで画面をきりりと引き締めている。

面白いのは、映画の中で「タカハシのEM−2」と
「FC76屈折望遠鏡」が出てくるところ。
星見人なら思わず身を乗り出してテレビを見てしまう場面も。
しかし、昼間の月を見ている場面では、あらぬ方向に望遠鏡を向けているのが非常に気になるが、言われないと分からない。
夜の月の映像はなかなかキレイである。

この映画、日本映画らしく盛り上がりにかけるところがまたいい。
(アメリカ映画には必ず盛り上がりがある。ないと売れない。)
そういう点では心臓の弱い人でも安心して見られるはず。
おまけとしては、山崎まさよしの自然体なだらりとした演技は
見ていてリラックスできるので、
日々ストレスと戦うそこのあなた、オススメです。

不思議なことに、見てる最中
キャベツをまるごと食べたくなる衝動にかられる。
採りたてのあま〜いキャベツをまるごと煮て
食べるシーンはなまつばゴックンものです。
野菜不足の方には最適の映画かもしれません。

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