●撮像者のコメント
火星:
1999年4月15日23時00分(日本標準時)から130秒間の録画を使用。画面上方向が天の南極方向です。
左上:静止画4枚の加算平均合成画像
中左上:静止画16枚の加算平均合成画像
中右上:静止画64枚の加算平均合成画像
右上:静止画64枚の加算平均合成画像にアンシャープ処理等追加
※アンシャープ処理等追加で、コントラストの低い識別困難な模様まで明瞭に確認できるようになります。
木星:
1998年10月3日23時25分(日本標準時)から70秒間の録画を使用。画面上方向が天の南極方向です。
左下:静止画16枚の加算平均合成画像
中下:静止画64枚の加算平均合成画像
中下:静止画64枚の加算平均合成画像にアンシャープ処理等追加
※アンシャープ処理等追加で、エウロパの影のみならず木星画面上のエウロパ本体も確認できます。
ビデオ静止画は画質がかなり粗く、アンシャープ処理により粗さが強調されるので、アンシャープ処理には合成静止画の数が64以上の滑らかな加算平均合成画像が必要になります。静止画の選別と精度が要求される画像切り取り位置合わせが手作業のため、1枚仕上げるのに約1日と時間は膨大にかかりますが、良質な録画であれば驚くほどの画像が得られることがあります。この手法は、視直径が小さく範囲が狭い対象ほど良質な静止画が多く得られるので効果が顕著になります。「冷却CCD以外に高解像度画像はない」と思い込んでいる方、安価で撮影も容易なビデオカメラの能力をもっと見直しませんか。 |