Lee彗星(C/1999 H1)が二重星団に接近

 
 Lee彗星(C/1999 H1)は、今年4月にオーストラリアのSteven Lee氏が発見した新彗星です。
 南半球で発見されたこの彗星は、最初日本からはみることができませんでしたが、5月頃から日本でも見られるようになり、5/22ごろには写真のような彗星らしい姿を見せてたのしませてくれました。

 このLee彗星は、その後の観測により7/11に太陽にいちばん近づいたあと、再び地球から観測しやすい位置に見えることがわかりました。特に9月から10月にかけては地球に接近し(最も近づくのは9/29〜30)、8等前後で観測することができそうです。小望遠鏡でも充分に観測できる明るさですから、是非皆さんもこの彗星を追いかけてみてください。

 以下の図がLee彗星の9/15〜10/13までの位置予報図です。これを見ると、9/24〜25にかけて、ペルセウス座の二重星団に接近することがわかります。彗星は地球に最接近のころでかなり大きく見えるはずですし、明るさの対比もちょうど良く、絶好の写真の対象になりそうです。200mm〜300mm程度の望遠レンズで狙うと良い構図になるのではないでしょうか。

Lee彗星位置予報図(9/15〜10/13) クリックすると大きな図になります。印刷して持っていくと良いでしょう



Lee彗星(C/1999 H1)軌道要素

元期(がんき Epoch) = 1999/7/1 TT

近日点通過(T) = 1999/07/11.1721 TT
近日点距離(q)= 0.708104 AU
離心率 (e) = 0.999752
近日点引数(ω)= 40.7000
昇交点黄経(Ω)= 162.6490 (2000.0)
軌道傾斜角(i)= 149.3532

周期(P) = 約15,000年

(From MPC 1999-P18 Culcurated by B.Marsden)


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